あざ(赤あざ・青あざ・茶あざ)と紫斑について
あざ(赤あざ・青あざ・茶あざ)と紫斑について
『あざ』という名前は古来より有名だと思います。
病態、見た目の分類から、
などに分類されます。
『赤あざ』は血管が増えたり拡張したりして見えているものです。
単純性血管腫、サーモンパッチ、乳児血管腫(いちご状血管腫)などが挙げられます。
単純性血管腫などは出生時から認められ自然には消えません。いわゆる整容的な面での問題となります。
サーモンパッチのうち、項部(うなじ部分)のものはウンナ母斑と呼ばれ残りやすいですが、顔面部の皮疹は自然消退することが多く知られています。
いちご状血管腫に関しては、1歳頃まで増大傾向であり、中心から徐々に退色、縮小する血管性腫瘍となります。出血が認められる場合や増大の程度を判断をした上で、血圧を調整する内服やレーザーによる加療が行われることもあります。
『青あざ』はいわゆる蒙古斑を代表とするものです。
蒙古斑は腰やおしりに出現するもので、別の部分(肩・背中・手足)に認めた場合には異所性蒙古斑という診断になります。
蒙古斑は学童期までに薄くなりますが、異所性蒙古斑は退色しにくいことが知られています。
他に、太田母斑という目の周り、頬や額に認めるものもよく知られます。これらは自然に退色しづらく、レーザー治療が行われることもあります。
『茶あざ』はカフェオレ斑や扁平母斑という母斑で、生まれつきのことが多いですが別の疾患の可能性も否定はできないためフォローされることもあります。
『黒あざ』は色素性母斑(ほくろ)をいい、毛が生えていることもあります。
小児科では『紫斑』という症状をよく見ることがあります。
紫斑は皮下の出血が原因とされています。そのため、圧迫しても消えないことが特徴とされています。
紫斑の多くは打撲などによる内出血ですが、まれに血液疾患や血管炎が原因となることがあります
病的な紫斑では血小板がすくなくなり破綻した血管を修復できないでいる、血小板減少性紫斑病と、免疫物質が血管に沈着することで発症するIgA血管炎の2種類が多くを占めます。
血小板減少性紫斑病の場合にはステロイドやガンマグロブリンを投与することで改善がみられることもあります。
IgA血管炎に関しては経過観察が主ですが、腎炎を呈することがあるためフォローが必要となります。
下肢や臀部などの『重力がかかる部分』に押しても消えない皮疹が出現した場合には小児科、皮膚科を受診ください。
また、IgA血管炎では関節痛、腹痛の症状を呈した場合には入院加療となる場合もあります。
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