舌下療法について
舌下療法について
舌下療法では、アレルギーのうち、スギ花粉症とダニアレルギーにおいて行われます。
スギ花粉症は現在日本で40-50%程度の方が発症しているといわれています。
1月から5月頃に症状が強く表れることが一般的で、
・目のかゆみ
・透明な鼻水
・止まらない咳
・倦怠感
などが主な症状になります。
ダニアレルギーは季節性ではなく、症状が通年性で起きてしまいます。
アレルギー症状、特に花粉症に関しては、症状に対する治療を行うことが一般的でした。
目のかゆみ症状
→目薬(抗アレルギーの目薬、ステロイドの目薬)、眼瞼クリーム
鼻汁を含む全身症状
→抗アレルギー薬の内服
スギ花粉症に関しては季節性ですが、ダニアレルギーに関しては通年性での症状への対策が必要とされていました。
ですが、近年になって『舌下療法』という治療法が行われるようになりました。
アレルギー症状を緩和させることができる治療法です。
現在、ダニアレルギー用の薬と、スギ花粉症用の薬の二種類があります。
いわゆる『飲み薬』ではなく、『舌下』すなわち『べろの下』に置いて自然に溶けるのを待つことで内服となります。
一般的な舌下療法の経過
①アレルギーの診断
採血検査などでアレルギーの診断を行います。採血検査で値が高ければ治療適応となります。
②低用量の処方
成人でもお子様でも、初期量(低用量)を1週間内服してから高用量への変更となります。
初期量を初回に内服する際には、院内で医療従事者立ち合いのもとで内服を行います。
口腔内の観察も含め1時間ほど院内でお待ちいただくこととなります。
③高用量への変更
症状がなければ診察の上で高用量への変更を行います。
内服を開始したタイミング、量を増やしたタイミングで強い症状が出ることがあるため、
初回の診察、処方・内服をする日、初回内服から7日、初回内服から10-20日頃と初期は頻回の受診が必要となります。
その後は月に1度の処方で3-5年ほど内服を継続することで効果がでるとされています。
開始時期はスギ花粉の飛散期ではない6-12月である必要があります。
舌下療法は、
前後2時間の運動、飲酒の制限
毎日の内服
保護者の観察(小さいお子様の場合)
が必要となります。
本人の治療への前向きさはさることながら、この制限は小児の『夜早く寝る生活スタイル』や『習い事』の関係からご家族の生活スタイルに合わない可能性もあります。『舌下』での内服が苦手で、ラムネ等を『ベロの下』において全部溶けるまで我慢するといった訓練をしていたお子様もいました。
アレルギーの原因となる物質を摂取する関係から重篤な副作用が起きる場合もあり、特に花粉の飛散期には症状が強く出ることもあるため、抗アレルギー薬を内服しながら舌下療法を続ける方もいます。
・毎日の舌下療法を3-5年続けることで、今後の症状の改善を図るか
・スギの場合は花粉症の時期、ダニの場合には症状が強い時に抗アレルギー薬を内服することで日々対応するか
どちらが患者様ご家族の生活スタイルに合うかはそれぞれです。
ストレスのないスギ・ダニアレルギー生活を送るお手伝いが出来ればと思います。
TOP